ビュー
webmanはデフォルトでPHPネイティブ構文をテンプレートとして使用し、opcache
を有効にすると最高のパフォーマンスが得られます。PHPネイティブテンプレート以外にも、webmanではTwig、 Blade、 think-templateテンプレートエンジンを提供しています。
opcacheの有効化
ビューを使用する際には、php.iniファイル内のopcache.enable
およびopcache.enable_cli
の2つのオプションを有効にすることを強くお勧めします。これにより、テンプレートエンジンの最高のパフォーマンスが得られます。
Twigのインストール
- Composerを使用してインストールします。
composer require twig/twig
- 設定ファイル
config/view.php
を以下のように変更します。
<?php
use support\view\Twig;
return [
'handler' => Twig::class
];
ヒント
その他の設定オプションは、options
を介して渡すことができます。例えば、
return [
'handler' => Twig::class,
'options' => [
'debug' => false,
'charset' => 'utf-8'
]
];
Bladeのインストール
- Composerを使用してインストールします。
composer require psr/container ^1.1.1 webman/blade
- 設定ファイル
config/view.php
を以下のように変更します。
<?php
use support\view\Blade;
return [
'handler' => Blade::class
];
think-templateのインストール
- Composerを使用してインストールします。
composer require topthink/think-template
- 設定ファイル
config/view.php
を以下のように変更します。
<?php
use support\view\ThinkPHP;
return [
'handler' => ThinkPHP::class,
];
ヒント
その他の設定オプションは、options
を介して渡すことができます。例えば、
return [
'handler' => ThinkPHP::class,
'options' => [
'view_suffix' => 'html',
'tpl_begin' => '{',
'tpl_end' => '}'
]
];
ネイティブPHPテンプレートエンジンの例
以下のようにファイルapp/controller/UserController.php
を作成します。
<?php
namespace app\controller;
use support\Request;
class UserController
{
public function hello(Request $request)
{
return view('user/hello', ['name' => 'webman']);
}
}
新しいファイルapp/view/user/hello.html
は以下のようになります。
<!doctype html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>webman</title>
</head>
<body>
hello <?=htmlspecialchars($name)?>
</body>
</html>
Twigテンプレートエンジンの例
設定ファイルconfig/view.php
を以下のように変更します。
<?php
use support\view\Twig;
return [
'handler' => Twig::class
];
ファイルapp/controller/UserController.php
は以下のようになります。
<?php
namespace app\controller;
use support\Request;
class UserController
{
public function hello(Request $request)
{
return view('user/hello', ['name' => 'webman']);
}
}
ファイルapp/view/user/hello.html
は以下のようになります。
<!doctype html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>webman</title>
</head>
<body>
hello {{name}}
</body>
</html>
詳細なドキュメントはTwigを参照してください。
Bladeテンプレートの例
設定ファイルconfig/view.php
を以下のように変更します。
<?php
use support\view\Blade;
return [
'handler' => Blade::class
];
app/controller/UserController.php
は以下のようになります。
<?php
namespace app\controller;
use support\Request;
class UserController
{
public function hello(Request $request)
{
return view('user/hello', ['name' => 'webman']);
}
}
ファイルapp/view/user/hello.blade.php
は以下のようになります。
注:bladeテンプレートの拡張子は
.blade.php
です。
<!doctype html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>webman</title>
</head>
<body>
hello {{$name}}
</body>
</html>
詳細なドキュメントは Bladeを参照してください。
ThinkPHPテンプレートの例
設定ファイルconfig/view.php
を以下のように変更します。
<?php
use support\view\ThinkPHP;
return [
'handler' => ThinkPHP::class
];
app/controller/UserController.php
は以下のようになります。
<?php
namespace app\controller;
use support\Request;
class UserController
{
public function hello(Request $request)
{
return view('user/hello', ['name' => 'webman']);
}
}
ファイルapp/view/user/hello.html
は以下のようになります。
<!doctype html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>webman</title>
</head>
<body>
hello {$name}
</body>
</html>
詳細なドキュメントは think-templateを参照してください。
テンプレートへの値の割り当て
view(テンプレート, 変数配列)
を使用してテンプレートに値を割り当てる他に、任意の場所でView::assign()
を呼び出してテンプレートに値を割り当てることもできます。例えば、
<?php
namespace app\controller;
use support\Request;
use support\View;
class UserController
{
public function hello(Request $request)
{
View::assign([
'name1' => 'value1',
'name2'=> 'value2',
]);
View::assign('name3', 'value3');
return view('user/test', ['name' => 'webman']);
}
}
View::assign()
はいくつかのシーンで非常に便利です。例えば、あるシステムでは各ページのヘッダーに現在のログイン者情報が表示される必要があります。すべてのページでview('テンプレート', ['user_info' => 'ユーザー情報']);
経由で情報を割り当てるのは非常に面倒です。解決策は、ユーザー情報をミドルウェアで取得し、View::assign()
を使用してテンプレートにユーザー情報を割り当てることです。
ビューファイルのパスについて
コントローラー
コントローラーがview('テンプレート名',[]);
を呼び出すとき、ビューファイルは以下の規則に従って検索されます:
- 複数のアプリケーションを持たない場合、
app/view/
に対応するビューファイルを使用します。 - 複数のアプリケーションを持つ場合、
app/アプリ名/view/
に対応するビューファイルを使用します。
つまり、$request->app
が空の場合は、app/view/
以下のビューファイルが、空ではない場合はapp/{$request->app}/view/
以下のビューファイルが使用されます。
無名関数
無名関数の場合、$request->app
が空であり、どのアプリケーションにも属さないため、app/view/
以下のビューファイルが使用されます。たとえば config/route.php
でルートを定義する場合、
Route::any('/admin/user/get', function (Reqeust $reqeust) {
return view('user', []);
});
とすると、app/view/user.html
がテンプレートファイルとして使用されます(Bladeテンプレートを使用する場合はapp/view/user.blade.php
が使用されます)。
アプリの指定
複数のアプリケーションモードでテンプレートを再利用できるようにするために、view($template, $data, $app = null)
には第三引数$app
が提供されており、どのアプリケーションディレクトリのテンプレートを使用するかを指定できます。例えば view('user', [], 'admin');
はapp/admin/view/
以下のビューファイルが強制的に使用されます。
Twigの拡張
注意
この機能はwebman-framework>=1.4.8が必要です。
view.extension
のコールバックを設定することで、Twigビューインスタンスを拡張することができます。たとえば、config/view.php
は以下のようになります。
<?php
use support\view\Twig;
return [
'handler' => Twig::class,
'extension' => function (Twig\Environment $twig) {
$twig->addExtension(new your\namespace\YourExtension()); // 拡張の追加
$twig->addFilter(new Twig\TwigFilter('rot13', 'str_rot13')); // フィルタの追加
$twig->addFunction(new Twig\TwigFunction('function_name', function () {})); // 関数の追加
}
];
拡張ブレード
注意
この機能には、webman-framework>=1.4.8 が必要です。
同様に、view.extension
コールバックを設定することで、ブレードビューインスタンスを拡張することができます。たとえば、config/view.php
は以下のようになります。
<?php
use support\view\Blade;
return [
'handler' => Blade::class,
'extension' => function (Jenssegers\Blade\Blade $blade) {
// ブレードにディレクティブを追加する
$blade->directive('mydate', function ($timestamp) {
return "<?php echo date('Y-m-d H:i:s', $timestamp); ?>";
});
}
];
ブレードコンポーネントの使用
注意
webman/blade>=1.5.2 が必要です。
警告コンポーネントを追加する必要があるとします。
app/view/components/Alert.php
を作成します
<?php
namespace app\view\components;
use Illuminate\View\Component;
class Alert extends Component
{
public function __construct()
{
}
public function render()
{
return view('components/alert')->rawBody();
}
}
app/view/components/alert.blade.php
を作成します
<div>
<b style="color: red">hello blade component</b>
</div>
/config/view.php
は次のコードに似ています
<?php
use support\view\Blade;
return [
'handler' => Blade::class,
'extension' => function (Jenssegers\Blade\Blade $blade) {
$blade->component('alert', app\view\components\Alert::class);
}
];
以上で、Alertブレードコンポーネントが設定されました。テンプレート内で使用すると次のようになります。
<!doctype html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>webman</title>
</head>
<body>
<x-alert/>
</body>
</html>
think-templateを拡張する
think-template では、view.options.taglib_pre_load
を使用してタグライブラリを拡張できます。例えば次のようにします。
<?php
use support\view\ThinkPHP;
return [
'handler' => ThinkPHP::class,
'options' => [
'taglib_pre_load' => your\namspace\Taglib::class,
]
];
詳細はこちら think-template tag extension を参照してください。